使い分け。

 h4150に対する議論が白熱しているような、いないような、という感じなので、もう少し具体的に私の考えを書いておきます。

 私がこの形(CLIEやPocket PCや縦型のZaurusなど)のPDAに一番求めることは、PIMデータやテキストデータの快適な閲覧です。先に結論を書いてしまえば、快適な閲覧を実現するためにはハードウェアとソフトウェアの両方が要件を満たさなければならず、私の場合は現状では、ソフトウェアの点でCLIEPalm)に依存しています。ソフトウェアとは、アプリケーションはもちろんのこと、フォントの見やすさも非常に重要で、今使っているCLIE T650CとZaurus SL-C860には、シャープが開発したLCフォントが内蔵されているので、小さな文字でも大変見やすいのです。

 以上!ヾ(^^;) ってカンジですが、もちろん、いくつかのPocket PCを買って、色々なソフトも試しては見ましたし、例えば、jornada 568はハードウェア的にすごくスキでしたから、何とかメインマシンに仕立てようと、合体できるモノは全て購入し、ソフトウェア的にもカスタマイズしまくりましたし、Zaurus MI-E21も相当色々な努力をしてみました。しかし結局は、ハードとソフトの組合せにおける画面表示(解像度を含めて)、コントロール(ボタン操作)等が好みに合わず、使い切ることができませんでした。

 現在では、それまで全てのことを1台に押し込めようとしていた考えを改めて、用途に応じて使い分けるようにしています。その中でPocket PCは、最初に書いたようにPIMデータとテキストデータのビューワとしての性能を求めていますから、今その目的に使っているCLIE T650Cよりも劣っていたのでは買い替えることができないわけです。その点で、画面解像度が320×320ドット未満のデバイスである、Pocket PCは選択肢になりません。

 また、メールとWebについては、ハードウェア的にはキーボードとできるだけ広い画面が欲しいし、ソフトウェア的にはよく利用するWebサイトが問題なく使えるブラウザと、Outlook Express程度のことができるメーラが必要です。また、立っている状態でも楽に使いたいので、妥協というバランスも含めて、sigmarion IIIよりはZaurus SL-C860を選んでいます。また、メールについては、SL-C860はプライベート専用にしています。それは、私が、プライベートタイムには仕事のメールを見る必要が無いし見たくもないという考えを持っているからでもあります。

 そして最後に、仕事目的でノートPCの代わりとしての役目を期待したい分野にsigmarion IIIを使っています。PCで作成するOfficeドキュメント、PDFファイル等の閲覧はもちろん、Officeドキュメントについては多少の編集機能も必要です。また、どっかりと落ち着いて作業するならノートPCを使いますが、いつ閲覧するかわからないけど常に携行したいデータがあって、そのためにノートPCでは重すぎるという事情もあります。さらに、IdeaTreeをメインに入力作業が多いので、ある程度しっかりしたキーボードも必要になりますし、各種データはPCと簡単に同期できなければなりません。このような使い方にsigmarion IIIがベストとは思いませんが、現状では他に選択肢がないのも事実です。

 というわけで。

 今の組合せに満足している部分もあり、不満も結構あり、あちらを立てればこちらが立たず的なジレンマもあり、です。今は3台体制ですが、私のPDAの使い方が大きく変わらない以上、それらをより快適に使えるモノが出てくれば、それがハードウェアでもソフトウェアでもサービスでも試していきたいと思っています。やっぱり、真の理想は「All in One」なのかな?