デバイスのサイズ。

 色々考えたり使ってみたりした結果、結局、使いやすいコンピュータのサイズは、デスクトップで使いやすいか、両手でホールドして使いやすいかのいずれかであろうと思いました。当然、各々自分の指および手のサイズにマッチしていることも重要です。そして私の場合、デスクトップならフルサイズキーボードが、両手ホールドサイズならCLIE UX50やZaurus SL-C860がフィットするのであり、jornada 6XX/7XXやsigmarion IIIだと、私にとってはデスクトップタイプとしては小さいし、親指サイズとしては横幅があり過ぎるしで中途半端と言うことになります。だからこれらのマシンは私の使い方としてはメインになり得ないのかも知れません。

 さらに、デスクトップで使用するコンピュータには高機能高性能高信頼性を求め、それらについて妥協したくありませんが、UX50やSL-C860ではある種の諦め、割り切りをしやすいという違いがあります。また、sigmarion IIIなどに対して私はPC的能力を求めてしまいがちであり、これだけのキーボードと画面があるなら、OfficeやWebやメールをサクサク快適に使いたい!と思ってしまうので、その感覚が、相対的にストレスと不満を大きくしているような気がします。単純に比較すれば、UX50やSL-C860よりもsigmarion IIIのほうが画面が広いし、Webブラウズやメールも高機能、高速なのに、無意識のうちにsigmarion IIIはPCを相手に比較してしまっているのです。

 では、今私が望んでいるコンピュータはどんなものなのか?

 幸い、自宅にも会社にも満足できる性能のPCがありますから、本格的な作業をする上では不自由していません。また、サブ的に使うノートPCも、会社にはLOOX T90Dが、自宅にはThinkPad X21がありますので困ることはありません。それ以外の場所でコンピュータを使った本格的な作業をすることが滅多にないことも挙げておきます。残るは両手ホールディングマシン、すなわちHandheld PCですが、この部分はまだ不満があります。動作速度、画面の解像度、バッテリーのもち、通信速度などなど。ですから、良さそうなマシンが登場すれば、積極的に試していくことになると思います。現状では新製品発売に全く期待が持てない状況ですが…。

 で、PDAについては、上記コンピュータと別でも良いというか、別物として捉えているようです。「捉えているようです」と書くと他人事のようですが、これまた無意識のうちにそうしてきたようです。私がPDAに求めているのはPIM管理機能であり、データビュー機能です。これらの用途に対しては入力しやすいキーボードよりも、如何に目的の情報が見やすいかが大事であり、片手操作が重要なのです。そしてソフトウェアに依存する部分も大きくなります。結果、現状ではPocket PCよりもPalmであり、HandStoryとKsDateBookなのです。

 とりあえず、CLIE TH55PDAで、UX50がHandheld PCという役割を担っておりまして、なるほど、だからCLIEが2台あっても違和感がないのだなぁ、と自分で納得したというお話でした。