もう飽きちゃった感じ?

 ネット上ではモバイルの達人の方々の興味が、PalmTreo 700wというスマートフォンに移っている様子がうかがえます。それが私には「もうW-ZERO3には飽きちゃった」というふうにも受け取れて、まぁそれが良いとか悪いとか批判する気はないのですが、少なくてもW-ZERO3を推していく!という気概のようなものは相当に薄れつつあると感じています。

 ところで、Treo 700wとはナニモノなのか?

 詳しくは製品のページをご覧ください。ヾ(℃゜)々

 いや私も詳しくないので私なりの理解で書きますと、Treo 700wとはW-ZERO3と同じWindows Mobile 5を搭載した電話機能付きPDAで、デザインやサイズはより携帯電話チックで片手でのホールド、操作が実用レベルで可能になっています。しかもキーボードを搭載しているのである程度の長文入力にも向いているでしょう。画面の解像度は240×240ドットと少し旧いPalmと同じであり、携帯電話のQVGAよりも狭いものです。PDA好きにとって最大のトピックはPalm製品なのにPalm OSではなくWindowsを搭載しているということでしょう。かねがねPalmの筐体にWindows CEが載れば…という夢事は語れてきましたが、まさにそれが具現化されたのです。

 Treo 700wは外国語圏で使える携帯電話ですから、日本では通話できませんし、内蔵の通信機能を使ってインターネットを利用することもできません。さらにそのままでは日本語を扱うこともできません。しかし、そのあたりの懸案事項はその筋の達人達によって開拓された道を辿ることで相当レベルでの解決が期待できそうな状況もあります。また購入に際しては欲しいからすぐに買える状況ではないようですが、どうしても買いたい!という信念を持ち続ければ自ずと道は開かれるでしょう。ヾ(^^;)

 ではTreo 700wの日本語版登場はあるのか?私の感覚では今のところ期待薄です。しかしドコモが海外製Windows Mobile搭載のスマートフォンの提供を発表した流れを見ると、可能性はゼロより遙かに高いようにも思います。Treo 700wが既存の携帯電話と何が違うのかをどうアピールできるのかに普及の鍵があると思いますが、Treo 700wより画面解像度が高く、メールやWeb(iモード)も使えるし、音楽や動画やテレビやラジオも鑑賞できて、わりと綺麗な写真も撮れてしまう現在のケータイに対するアドバンテージをアピールするのはそんなに簡単ではないようにも思います。

 それでも、Treo 700wにはあのサイズ、デザインでWindows Mobileが使えるという魅力があります。それは実機を見たこともない私でも欲しいと思うほどです。ウルトラ警備隊の腕時計型テレビ電話(?)のような何とも言えない魅力があります。モノの魅力なんてそんなものなのかもしれません。実用だけでないオーラが発せられているようです。

 そんな魅力的なTreo 700wの日本語版登場、あるいはもっと魅力的な端末の登場のためには、今使えるW-ZERO3が果たす役割は大事だと思います。実際、W-ZERO3を使っていると、今まで使ってきた歴代のPDAとは様々な点で比較にならないほど「使える道具」だと感じます。もちろん不満もあって、無線LANPHS回線との切り替えがもう少しスマートに行かないかな?とか、ActiveSync接続すると勝手にネットワーク設定が書き換えるのは止めて!とか、すぐにでも直して欲しいのですが、全体的には「改善して欲しい」レベルの不満であって、致命的なことはほとんど感じません。そのあたりをアピールするのって非常に難しいのですが、私としては日常ふつーに使っている様子を紹介することで、少しでもW-ZERO3ユーザが増えたら良いし、そうすれば自分にとっても有益な情報やソフトウェアが提供されやすくなって助かるし…というふうに思っています。

 まぁ、そんな感じです。