VAIO UXの問題。

 今日、はじめてVAIO UXの本物に触りました。最初の印象は「字が小せぇなぁ」でした。解像度が高いので画面に顔を近づければそれなりに「大画面化」しますが…。

 次に持ち上げた感触。軽い。でもよく見ればバッテリーが付いてませんでした。だから左側にバランスが寄っているし、キーボードを打った時の右手親指以外の感触が変でした。しかしバッテリーを装着しても「重い」ということはなさそうです。それから左側が予想以上に暖かかったです。ただ実際にUXを使うことを想像してみると、店頭展示品のように電源入れっぱなしの画面表示しっぱなしということはないだろうし、そういう意味では朝一から昼過ぎまで使い続けてもこの程度の暖かさ、とも言えます。

 さて問題のキーボードの感触についてですが、私が使った限り、キータッチが悪いとは思いませんでした。むしろあんなに小さいキーなのに爪ではなく指の腹で押せるので疲れません。では打ちやすいキーボードなのかというとそんなこともありません。(^^;) 問題はキー配列(位置)にあります。普段使っているキーボードがそのまま小さくなっているわけではなく、Enterキーもひとつのボタンの大きさしかないので、キー入力する時に画面ではなくキーボードを見ていなければならないことが最大の問題だと感じました。画面を見ずに一定の入力して漢字変換しようとすると、そこで初めて誤入力に気が付いて文字を訂正する…という場面が多く、ストレスを感じました。

 多くのレビューでW-ZERO3との比較がありますが、キーボードに関して言えばトータル的にVAIO UXの方が使いやすく思います。一番の違いは日本語入力の際、誤りを直すためにESCやDelやBackSpaceを押したい時、VAIO UXは単一のキーなのですぐに分かりますが、W-ZERO3は複数キーの組み合わせとなるため思うように操作できないことがままあります。数ヶ月使っていてもそんな感じですから、今日初めて十数分使っただけのVAIO UXのほうが良いと感じると言うことは、全体的にはVAIO UXのキーボードの方が使いやすいと言うことだと思います。ここに使い慣れたATOK 2006を入れることができるのですから、そりゃもう…。(^^)

 画面については最初に書いたように高精細ですが文字は厳しいほど小さいです。しかしズームボタンのおかげで一瞬でズームアップできるので、文字入力の時には入力部分周辺をズームアップすれば目も疲れにくいです。しかしここにも問題があって、ズームすると日本語変換のスピードが遅くなります。ズームは(たしか)三段階ありますが、どのモードでも標準表示(全体表示)より遅くなります。ここらへんがCPUの性能アップ(SonyStyleでのカスタマイズ)で解決される部分なのかどうかは気になりますが、少なくても店頭販売モデルでは避けようが無さそうです。

 繰り返しになりますが、VAIO UXのキーボードについて、キータッチは悪くありません。むしろ長時間使っても(指先は)疲れないと思います。問題はキーの配列、位置関係で、相当慣れないとキー入力時はキーボード見っぱなしになります。一般的なPCと比べてどうかというのは一概には難しい比較ですが、本日のところの評価は、W-ZERO3と比べた時、少なくても価格差程度にはVAIO UXのほうが使いやすいと思います。特に全体のキビキビ感と安定感、アプリの高機能性、日本語入力環境は比較になりません。財政的に許されるなら迷うことなくVAIO UXです。あっ、財政的余裕があればW-ZERO3も買うか。(^^;)

 W-ZERO3は通信機能内蔵でネットワークを(ほぼ)定額で利用可能という強みがあります。いっぽうVAIO UXにはそれがありません。その先は本当にユーザの使途によって評価は左右されると思います。私の場合は通信もしますが、それよりも単体での入力や閲覧作業が多いので、その点でどうしてもWindows搭載PCに軍配を上げます。じゃあ買えよ!ってかんじですが、本当に資金さえ整えばすぐに手配したい気持ちです。