高校時代のバンドの音源。

 今年の夏、高校時代の同窓会がありました。同窓会には思いの外多くの仲間が集まり、お互いに年のとりように驚いたり、全く変わらないなとあきれたりと楽しいひとときを過ごしました。

 そんな中、高校時代に組んでいたYellow Magic Orchestraコピーバンドの仲間の多くも集まり、今度あの時代の音源をCDにして欲しいと頼まれました。

 私たちのバンドは準備(練習もステージセッティングも)が大変なのであまり多くのステージを踏んでおらず、フルメンバーでのライブは2回のみ。そのステージを記録したカセットテープはおそらく私しか保存していませんでした。それを是非CDにというわけです。

 そうは言っても私も十年近くその音源は聴いていないし、所在はほぼ特定できるものの6年間も倉庫の隅に放置されていたのでテープの保存状態も怪しいものでした。それを先日の連休に思い立って引っ張り出したものの、今度は我が家にカセットプレーヤーが無いことに気付き、さらに翌日倉庫からビクターのカセットデッキを引っ張り出してきました。外装はさびが浮かび、本当に動くのか?という外見です。

 とりあえずカセットの音をPCに取り込まなければ、と、インターネットの雑踏の中を調べ歩くと、どうやらカセットデッキ→LINE OUT→USBオーディオアダプタ→PCという接続が良さそうだと言うことがわかりました。その線で製品を検索した結果、プリンストンの「デジ造音楽版」というUSBオーディオアダプタが良さそうなのでこれをAmazonで注文。本日到着しました。

 早速カセットデッキUSBオーディオとPCを接続してからテープを再生してみました。なにせ6年以上ぶりなので大事なテープを痛めてはいけないと思い、適当なテープを再生してみると何やら金切り音のようなヒステリックなノイズが聞こえてきました。あわててテープをイジェクトしてヘッドクリーニング&磁気消去。そしてまた再生。これを何度か繰り返しているうちにデッキ全体が良い感じになってきました。

 いよいよライブ音源テープをセットして巻き戻し。頃合いを見てデジ造添付のキャプチャーソフトことPod Sound Ripper LEで取り込み開始。テストということで1曲分のみキャプチャーしてiTunesで聴いてみましたら…

 おぉ…感激というか感涙。
 一気にあの頃の空気、体調、気持ちがよみがえってきました。

 さてテストもおおむね良好というわけで、これから本格的にキャプチャー→編集→CD作成をしていきたいと思います。今回は高校の時のバンドのライブ音源とスタジオ(というか私の自宅)リハーサルを1枚のCDにしようと思いますが、その後は録り溜めたFMエアチェックテープ(ほとんどYMO絡み)をデジタル化していきたいと思います。それから思わぬお宝発見というか「音版ビックリハウス」なんてのも出てきたので、これもデジタル化して当時を懐かしみたいと思います。

 それにしてもカセットテープのリッピング作業には実時間が必要なので、すべてのリッピングを完了するまでには相当な期間を要しそうです。でももともとこういう作業は好きなので苦ではありませんしむしろお金を掛けず(電気代はそれなりに掛かりますが)に楽しめるホビーが見つかってラッキーです。(^^)