Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009 from iTunes.

 今年の教授のピアノツアーは、全公演をiTunesで配信する試みがなされました。

 僕は、初日(東京国際フォーラム ホールC)、札幌(札幌コンサートホールKitara大ホール)、楽日(昭和女子大学人見記念講堂)をアルバム購入し、そのほか何曲かを個別に購入しました。

 演奏曲が毎日変わるので、全ての曲を網羅するのは大変です。

 また演奏の完成度も違うのでくじを引くような気持ちにもなります。

 札幌は教授が自賛されるように演奏レベルが高いと思います。

 楽日はやはり気持ち的盛り上がりが最高潮であり、全体的なのりの良さが良かったものの、Thousand Knivesなどはミスタッチが目立ちました。

 そんな意味で札幌と楽日は対照的な演奏です。

 ツアーの序盤でBehind The Maskなどノリの良い曲では、演奏が始まるや歓声が飛んだり、手拍子が鳴るなど、クラシック系コンサートでは御法度な行為も見られたようですが、教授の嘆き日記と(おそらく)その後の場内アナウンスによりツアー後半では改善されたようです。

 Behind The Maskは確か大阪あたりから演奏するようになったのですが、確かに歓声と手拍子が邪魔で聴きにくいものでした。

 というわけで、今、僕のipod touchには今回のライブ関連音源として、ライブ3日分+α、アルバム「out of nouse」、ツアーブックCD(30曲)が入っています。

 これらを繰り返しパワープレイしていますが飽きません。

 たまには少し前の「/04」「/05」も聴きます。

 ここ数年の教授がピアノにこだわり、結果、バンドアレンジのアルバムやツアーをやらなくなったことを嘆いていたのですが、ようやく教授の意図というか、良さがわかるようになってきました。

 今年の夏はYMOとしてWORKD HAPPINESSに出場する予定だそうです。できればYMOのニューアルバムを、と期待してしまいますが、過去の楽曲を今風にアレンジして演奏してくれるだけでも僕にとっては「新しいもの」ですから、できるだけ昨年までとは違う選曲をして欲しいと願っています。