iPhone顛末(使えるわけ)

 iPhone 3GSは「インターネットを利用する端末として」
これまで使ってきた歴代のPDAおよびスマートフォンの中でベスト、
ナンバーワンです。

 そのわけは、

 第一にパフォーマンスの高さ。
 第二に高速な回線と最適な回線選択機能。
 第三にバッテリーの持続時間。
 第四に胸ポケットに収まるサイズ。

 です。

 PDAスマートフォンはとかく、
小さいからバッテリーも積めないし、
多少もっさりしても仕方ないという諦めが付きまといますが、
iPhoneにはそれを感じません。

 全体がキビキビと動き、無線LAN使用時はもちろん
3G回線でもそれなりの速度でインターネットが使えて
このサイズであることが、
iPhone 3GSを「使う気にさせる道具」として成立させています。

 iPhone以前、理想に近かったマシンは
SL ZaurusEM・ONEでした。

 しかし両者ともインターネット利用においては、
ソフトウェアで損というか、弱点があります。
とくにWebブラウズについては機能的にサブセットの感が否めませんし、
もっさり感が目立ちます。

 EM・ONEでも永遠に(?)プレビュー版のNetFrontを使うと
かなり良い感じなんですけどね。

 バッテリーについてはSL Zaurusはネット接続しないので
実感がありませんが、EM・ONEはインターネットを使うと
バッテリーが見る間に無くなってしまい電車片道保ちません。

 そして両者共通の弱点ですが、
胸ポケットに入れて持ち歩くサイズではありません。


 それからもうひとつ。

 僕が勝手に描いていた幻想から覚めたということがあります。

 それは「PDAには(物理)キーボードが必要」という幻想です。

 iPhoneを使って、そんなことはないことが分かりました。

 iPhoneの入力環境は日本語入力ソフトの性能とUI、
ハードのパフォーマンス、画面に見やすさが一体となって
非常に完成度が高いと思います。

 SL ZaurusEM・ONEは出来の良いキーボードを搭載していますし、
EM・ONEではATOKも使えますが、ネット利用を中心とする携帯端末
としてはiPhoneの快適さに及びません。

 ただ念のため書いておくと、
iPod Touch 2GにOS 3.0を入れましたが、
これだと様々な点で厳しいですし、OS 3.0の評価を下げかねません。
iPhone 3GSのパフォーマンスとOS 3.0の機能が揃ったからこその評価です。


 今後もオフラインである程度の長文を書いたり、
情報を整理するにはこれまでどおりSL Zaurusを使うと思いますが、
ことオンライン利用に限ってはiPhoneに一本化することになると
思います。