ファイル共有

 sigmarion IIIと、遠隔地にある別のPCとの間でファイルをやりとりしたい場合、一番簡単なのは、インターネットディスクを利用する方法です。私はジャストシステムのInternetDiskを利用しています。当時は一太郎ATOKなど、ジャストシステムの製品を購入すると、製品ごとに一定の容量のインターネットディスクを無料で利用できるようになるサービスがあって、私の場合は、70MBの容量を無料で使えています。現在でも、一太郎12やATOK15など、一世代前の製品を購入すれば、無料ディスクサービスを受けることができますから、店頭で処分価格品を見かけたら、ゲットするのも良いかもしれません。ちなみに、一太郎12&花子12スペシャルパックなら100MB、一太郎12なら50MB、ATOK15なら20MBの無料ディスクサービスが付いてきます。これらのサービスは2004年3月31日までとなっています。

 すっかりInternetDiskの宣伝広告をしてしまいましたが、実際の使い勝手について書いてみようと思います。

 InternetDiskにファイルを書き込んだり、保存してあるファイルを読み込むには、InternetExplorerなどのWebブラウザを使うか、専用のIDiskマネージャを使うかのいずれかの方法があります。Windows XPなどが搭載されたPCで利用するなら、エクスプローラと同じイメージで操作できるIDiskマネージャがお勧めです。sigmarion IIIで利用する場合はIE 5.5で「InternetDisk Web」にアクセスします。このページで、ユーザアカウント(メールアドレス)とパスワードを入力すれば、自分のディスクスペースにアクセスできます。
 InternetDiskは、使ってみればわかることですが、ファイルの転送速度が速いし、時間帯によるパフォーマンスの変化もあまりなく、安定して使えます。私はすでに一年半以上利用していますが、ファイル破損なども無いし、大変重宝しています。

 私はInternetDiskを、もっぱらプライベートディスクとして利用していますが、設定によって、ほかの不特定または特定の人に公開することもできます。

 InternetDiskを使う前は、自宅や職場で作成・更新したファイルをMOやノートPCに詰め込んでを持ち歩いていました。でも、実際にそれらのファイルを利用する機会はほとんど無いし、ある場合は、あらかじめどのファイルが必要になるのかわかっているケースが多かったので、今はそれらのファイルをInternetDiskに保存しておくことで、どこからでもアクセスできるようにしています。

 さて、大変便利なInternetDiskにも、セキュリティに対する不安は残ります。ジャストシステムという企業や、InternetDiskの仕組みに対しては、かなり信用しているのですが、問題は使う側のミスによる、機密情報の不意な公開などの事故です。私は、自分の家族や知り合いの写真や、プライベートな名簿など、特定の人だけに公開すべき情報は、InternetDiskに保存しないようにしています。面倒ですが、必要になる都度、自宅のPCからプリントアウトするか、CD-Rにコピーして、相手に渡しています。そうして渡した情報がどう扱われるのかは渡した相手にお任せですが、それでも、第三者の電話番号や住所、氏名などの情報は、基本的に渡せません、と断ることもあります。

 このように、パスワード等によるセキュリティ対策が施されているとはいえ、第三者が運営・管理するディスクに、大事なデータを保存することには、それなりにリスクが伴います。また、自宅のPCをインターネットに公開するのと比べて、ファイルのやりとりにワンクッション入ることを面倒と感じる人もいるでしょう。しかし、登録すべきファイルを自分で取捨選択することで無用な情報漏洩を防ぐことができますし、自宅のPCを起動しっぱなしにしておく必要もありませんし、Webブラウザを搭載する多くのマシンから利用できるなど、実用性は非常に高いと思います。

 InternetDiskと同様の、Webブラウザで利用できるディスクサービスは他にもあるようですから、自分に合うサービスを見つけて試してみると良いと思いますヨ!