ファンの囲い込み。

　私は基本的にジャイアンツファンです。でも組織的に言うと好きの上限は監督がギリギリの線です。ジャイアンツの場合はスターといわれる「自分で光を放てる選手」を集めることでファンを獲得しています。また、全試合テレビ中継することで全国的な知名度を維持しているのも素晴らしい努力だと思います。

　いっぽう、私は以前、西武線の沿線に住んでいたことがあって、池袋駅を毎日通っていました。当時の話ですが、池袋駅の構内には、柱に、石毛、秋山、清原、工藤、渡辺（久）、伊東などのポスターが貼ってあり、電車内には西武球場（現在は西武ドーム）での直近の対戦カード情報が掲示されていたりと、知らず知らずのうちに西武ライオンズの知識がインプットされてきます。テレビ中継もジャイアンツまでとはいかないものの、テレビ埼玉がライオンズのコーナーを作ったりして毎日ライオンズ情報を得ることができるようになっています。また優勝セールは西武デパートと西友を中心に、グループ会社総出で行い、ちょっとしたお祭りムードになります。今でも「オーオーオー、ラーイオ〜ンズ…」というフレーズが耳に焼き付いています。これくらい毎日毎日ライオンズを耳にして目にすれば、プロ野球ファンでなくても西武ライオンズに興味が向くだろうと思います。もちろん私はジャイアンツファンを通しましたけど、ライオンズの優勝記念セールにはお世話になりました。(^^;)

　そしてこれは想像ですが、阪神タイガースはジャイアンツ方式の、福岡ダイエーホークスは西武方式のファン獲得努力をしているように見えます。また、日本ハムファイターズはまた少し違ったやりかたでの地域密着を目指しているように見えます。イメージ的にはサッカーのフランチャイズという感じがします。他のチームは努力をしていないとは言いませんが、どうも、ファンの少なさを嘆いているだけに見えて仕方ありません。あっ、私の地元千葉の千葉ロッテマリーンズは、あのジャイアンツの応援団も教えを請うほどにまとまった応援組織がありますが、球場がもう少し交通的利便性のあるところだったらなぁ、というのと、もう少し選手にお金使って欲しいなぁ、と思います。地元なんだから、高橋由伸とか獲って欲しい。