後追い日記。

露天風呂のような滝壺。

 とりあえず、会社に来て仕事をして、おわったら家に帰って休めば良いという単純な日常が戻ってきました。実に数ヶ月ぶりのことです。しかし9月になれば、またすぐに地元の市民祭のための準備作業が始まります。

 さて、昨日とその前に書いた日記を読み返して、キャンプの内容が全くかかれていなかったことを知りました。せっかく行ってきたので忘れないうちに日記に付けておこうと思います。

 初日:19日(木)天候は曇り&強風&高温&高湿度。

 市役所駐車場に朝8時半集合。荷物の積み込みをして9時に出発。私は仕事のため一旦自宅に帰り、朝っぱらからかいた汗をシャワーで流しました。そしてスーツに着替えて出勤。途中でホームセンターに立ち寄ってキャンプに必要な備品類を購入。ついでに私物の電池駆動扇風機と水筒も購入しました。あっと、その前にモスバーガーのドライブスルーで昼飯を買い、買い物の前に食べました。メニューはモスチーズバーガー、チリドッグ、アイスコーヒー(M)でした。次に会社近くのスタンドで給油。そして出社しました。

 その後19時頃まで仕事をしてから、会社の近くのスーパーで医薬品類と非常食を買い込んでキャンプ地に向かいました。途中の高速道路では強風に煽られて7回ほどひやりとしたり。さらにキャンプ場のすぐ近くで(ナビの指示を無視して)道を誤り15kmほどロス。そしてナビの言うとおりにルートを引き返して無事、現地に到着しました。ありがとうナビ。これからはもう少し言うことを聞くからね。現地についてドアを開けて驚いたのはその暑さです。車の中からは暗くて強風が吹きすさんでいる様子が見えており、しかも車内はクーラーで寒いほどに冷えていたので、外も寒いくらいかと思っていたのですが、おそらく30度以上の気温と75%以上の湿度による熱帯夜でした。到着の連絡をしようとケータイを取り出すも圏外表示。仕方ないので荷物を持ってキャンプサイトに歩いていったら、もう一人のリーダーが調理場の最終点検をしていました。この時、時計を見たら22時を回っていました。

 初日の夕食は豚バラカレーでした。現地に向かう途中での電話で、カレーはまだ残っているし温かいというので、昼食後は何も食べずにそのまま現地に向かっていましたから、むさぼるように鍋半分ほどのカレーを一気に食しました。ご飯はうまく炊けていましたね。合格です。でもカレーはゆるすぎ(水の入れすぎ)、炒めた豚バラの脂を入れすぎ、ローリエ入れなかったでしょ?と、いくつかの不満が感じられる出来でした。渡したレシピ通りに作ればこうはならなかったハズなのに…。まぁ、とりあえず「美味しい」と言って食べられるレベルでしたけど。

 腹が落ち着いたところで本日の状況などをヒアリング。特段問題は無さそうでしたが、予定していたプログラム(コンパスを使った計測ゲーム)が消化できなかったということでした。原因は一言で言って「段取りの悪さ」でしょう。明日からは段取りに重きを置かねばと思いつつ、どろどろと襲ってきた睡魔に勝てずに就寝しました。が、暑くて暑くてたまらなかったので、買ってきた扇風機を枕元に置いてスイッチオン!強風のため周辺の木々のざわめきは一晩中うるさかったものの、扇風機のおかげで割と快適に眠ることができました。

 中日:20日(金)天候は晴れ時々曇り&風あり。

 前日に比べると穏やかになったとはいえ、依然風は強めです。空は晴れ上がっており、湿度は下がり気味に感じます。爽やかな朝とまではいきませんでしたが、ぐっすり眠れた分、スッキリと目が覚めました。この日の昼食は「フランスパンのトースト、チーズ&サラミ乗せ」と「アイスカフェオレ」でした。このメニューは自分が一人暮らしをしている時にあみだしたもので、べつにどうというメニューではないのですが、普遍的な美味さがあるのです。老若男女を問わず、これまでこのメニューを食べたほとんどの人が美味しいとおかわりをしてくれます。もともと食材が嫌いな人は別にしてネ。コツは、パンのほうはサラミに普通のサラミじゃなくて、太めのソフトサラミを厚切りで使うこと、そしてチーズは厚切りの「切れてるチーズ」がベストです。アイスカフェオレのレシピは、適量のコーヒー(インスタント)と少し多めの砂糖をマグカップに入れて、そこに極少量のお湯を入れてとき混ぜ、コーヒーと砂糖が完全に溶けたらロックアイスを3〜4個入れて良くかき回し、冷えたところに牛乳をカップいっぱいに注ぐ、というものです。一口飲んで甘すぎれば牛乳をつぎ足します。この作り方ならどんなコーヒーでも美味しいアイスカフェオレが作れますヨ!

 本日は「段取り」をポイントに活動しようと言うことを朝礼で伝えました。そして朝礼の前の朝食は段取りが悪くて一時間半も時間がおしていました。これから「渓谷探検」に行くわけですが、出発まで既に30分を切っています。大急ぎで必要な装備を調え、集合するよう指示をしました。そして何とか時間に間に合ったスカウト達は、イソイソと現地まで運んでくれるバスに乗り込んでいきました。私は救急車兼荷物運搬車である自家用車で後を追います。

 着いたところは、駐車場に温泉が隣接するちょっとした観光地でしたが、お盆あとのウィークデーということもあって人影はまばらでした。スカウト達一行は徒歩で500m程歩いて渓谷に。私は本当は車両進入禁止の道路に、通行止めの棒を引き下げて進入して渓谷に行きました。だって荷物が多いし、トイレまで子どもを500m歩かせるのは可哀想なんだもの。渓谷には他の団体はおらず貸し切り状態。水質は清流とは言えず、沼のような香りの流れでさすがに顔を付けて泳ぐ気にはなれない…って、子供らは思いっきり泳いでいますね。(^^;) この渓谷は上流側の滝(落差5m位)と下流側の滝(落差3mくらい)に挟まれておりどちらも危険なので指導者が見張り番に付きました。しかし、この間も5cmほどの深さの流れの中に1.5mほどの渕があったりと、目の離せない地形になっています。実際、この渕で泳いでいた数人の子ども達のうち一人がおぼれかけました。私は自分が子どもの頃に子ども会で遊びに行った渓谷で自分のひとつ下の奴が溺れたのを見ていて、溺れかけた時っていうのは傍目から見ると遊んでいるように見える、ということを知っていたので、その子が溺れかけたこともいち早く気が付きました。幸い、近くにいた上級生が手を伸ばして掴ませて引っ張り上げたので事なきを得ましたが、数十センチ隣にいた子ども達にもきっと、ふざけているようにしか映らなかったのでしょう。ちなみに、溺れた子の近くにいた二人の子らも、溺れかねないような悪ふざけをしていたのでリーダー達に怒られました。でも堪えなかったらしく、あとでしっかり溺れていました。

 今回はカブ隊という小学2年生〜5年生の隊と、ボーイ隊という小学5年生〜中学3年生までの隊が合同で参加しているのですが、この渓谷ではボーイ隊だけが滝の上まで足を延ばしました。そこにはさらに深い渕があり、その深さは2mほどあったそうです。下の写真では温泉に見えますが、水が濁っているので底は全く見えません。ここでボーイ隊のスカウト達は潜水して底の石を拾う遊びをしていました。そして適当な石をひとつずつおみやげに持ち帰りました。

■温泉に見える?渕。

 昼食を挟んで、午後からは宝探しゲーム。自然のフィールドに作り物の「光る貝殻」をまいて、それを制限時間内に拾い集めるというものです。集めた貝殻はそのままおみやげに。観察力のあるなしが如実に表れるゲームでした。ゲームのあとは沼臭さをとるため温泉に入浴。迎えのバスの時間の都合で20分程度しか入れませんでしたが、汚れと共に疲れも取れました。キャンプ地に帰ったあとはしばし休息。本当はボーイスカウトのキャンプって、ひたすらに辛いものなのですが、今回のキャンプはあえて多くの課題を組みませんでした。というのも、近頃の子ども達は普段から、あるいは夏休み中でも、色々な行事に追われたり束縛が多いので、日常から離れたキャンプ場では、普段と違う頭と体を使いながら、できるだけゆったりと過ごさせてやりたいと思ったからです。それでもこれだけ時間に追われると言うことは、自己管理能力が足りないのだなぁということを再認識しました。来年のテーマの柱はコレでいきたいと思います。「自己管理能力の向上」

 本日の夕食は、キャンプ最終夜および年度の最終行事ということで、大奮発のローストビーフ。リーダーからのご馳走という表向きの理由とは裏腹に、コレを失敗されたらかなわないということで、全て私が作りました。仕上がりは極上、ガーリックライス、野菜総入れスープきくらげ入り、と共に、宿泊施設の食堂を使っているカブ隊のリーダーもうらやむほどひたすらに美味い夕食となりました。夕食のあとはキャンプファイヤー。午前中までの強風も止み、気温と湿度も下がって絶好のキャンプファイヤー日和となりました。ボーイスカウトキャンプファイヤーは儀式的な側面があって厳かな雰囲気で行われます。大騒ぎという盛り上がり方ではありませんが、流れ星が飛び交う星空を眺めながら、心身共にリラックスできるひとときでした。

 キャンプファイヤーのあとは調理場まわりの整理、班長会議、班会議、就寝です。この晩は寝入り時に少し暑いかな、という感じでしたが、夜半から肌寒くなり、毛布をかけ直して寝ました。

 最終目:21日(土)天候は晴れ&心地よい涼風。

 今日は朝食のあと、キャンプサイトを撤収して帰るだけの予定です。朝は秋晴れ!というには空気の澄み方が足りませんでしたが、爽やかな朝でした。朝食のメニューはホットドッグと前日の残りのスープ。本当はコーンクリームスープの予定でしたが、初日のカレーが二日目のスープにシフトしたのが最終日まで影響してしまいました。まぁ、コーンクリームスープのもととコーンの缶詰は日持ちするので、またの機会に作ろうと思います。さて、前日までしつこく徹底するように言っていた「自己管理」も、最終日になってようやく体が覚えたようです。まだ十分とは言えませんけど。朝飯も当番班長が指示を出して何とか時間内に終了。11時の施設担当者による最終点検までには全ての片付けと清掃を完了しました。キャンプではその日毎に優秀スカウトを表彰しますが、最終日はキャンプ3日間を通しての優秀班と、一年間頑張った班長に功労賞を授与しました。班長達、本当に一年間お疲れさまでした。そして来年はもっと気合いを入れて頑張ってネ!

 全ての荷物を車に詰め込んだら一路地元へ。帰路はさすがに疲れが出て今にも居眠りしそうになりながらも、コーヒーを飲みながら何とかたどり着きました。これでボーイスカウトの年間プログラムが終了しました。本当にお疲れさまでした > 自分。ヾ(^^;)