お参りに行かなくちゃ!

 週末はボーイスカウトのキャンプでしたが、例によってと言いますか、もう一人のリーダーが敵前逃亡してしまい大変でした。今回のキャンプでは、そのもう一人のリーダーが施設の予約や団委員との調整役だったわけですが、そういう事前の作業も、施設の予約以外は何もしておらず、挙げ句の果てに当日は逃げてしまい、ケータイは電源も入っていない状態でした。奥さんも「逃げたな!」と呆れていました。そしてそのリーダーの息子が班長の一人なのですが、キャンプが終わって解散してから、◯◯君はどうやって帰るの?と聞くと、お父さんと帰る予定でしたけど来ていないから…。と言うので家まで送っていきました。そうしたら、そのお父さん=もう一人のリーダーの車が家の前に止まっているじゃないですか!なんつーか、中学生のずる休み以下であり、ただ呆れるだけで怒る気にもなりませんでしたし、むしろ哀れというか、それを越して、息子は親父と切り離して接していこうと思いました。だって、あんな親父の息子というフィルターで見たら可哀想すぎますので。

 キャンプは午後四時頃解散しまして、そのあとは女房の実家に、家族揃ってでは数ヶ月ぶりに遊びに行くことにしていました。当初より時間が押していたし、私の体調がすぐれないと女房が見受けたようで、女房は、別に今日行かなくて良いんだけど…。と言いましたが、私は、いや、本日は絶対に行かなければならない!と言い張り、五時頃に出かけました。女房の実家では来月の頭に父方のお母さんの法要が予定されていて、その関係の話をしながらご飯を頂きました。そうしたら、普段行き会わないおばさんが訪ねてくるわ、十年来あっていない九州の親戚から突然電話が入って、法要には是非来たいというわで、親戚中の「気」が一気に集まったような状態になりました。私が絶対に行くと思ったのも、その気に吸い寄せられたのかも知れません。今度の法要は大騒ぎになりそうです。

 そんな話の流れで、この先の親の葬式や墓守の話に移りました。そこで義弟(女房の弟)がその地域の風習について話し、それが原因で兄弟がけんか別れすることも多い、ということを言いました。そんな風習に、姉ちゃんや兄さん(私)はつき合えるのか?と言うので、私は風習につき合う気はないけど、義弟の音頭取りには従うと言いました。自分の考えでこの家の舵取りをしてくれよ、という気持ちを込めた言葉です。誰がどう思うとか、慣習に従って…ではなく、もちろんそういうことも勘案した上で、自分で物事を決めて欲しいと思っているのです。年齢的にも大黒柱は長男である義弟であるべきなので、そろそろ本気でそういう自覚を持って欲しいと思っています。

 そしてまた義弟は、自分(義弟)は親に自分の子供の面倒を見てもらって店をやっているし、親の家に住んでいるのに、お金がないから親に小遣いもやれないし、家の補修もできない。それに母ちゃん(義弟の奥さん)にも負担をかけて申し訳ない。などと私から言えば開き直りの泣き言を言ったので、別にお金をもっと稼ぐだけが大事じゃないし、家なんてのは気合いとタイミングで建てられるから、問題は自分が大黒柱であるという意識を持つことだけだよ、と思いましたが、それは口に出しませんでした。でも、法要の時にはその話をしようと思っています。

 自分を鑑みると、自分だってまだ大黒柱にはなれていません。でも、どんなに柔であっても否応なしに屋台骨を背負わなければいけない立場であるという自覚はあるつもりです。一年三百六十五日、二十四時間、そんなことを考えているほどの精神力はありませんが、そういう意識を何かある度に思い起こしながら人生を進めようと思っています。そして神様にもご先祖様にもお世話になりっぱなしで心苦しい面もありますが、お参りを重ねて更なるご支援を仰いでいきたいと思います。そういうことで、今週末には神社にお参りに行こうと思います。