通信に使うPDAに必要なモノ。

 上の日記にもPDAの使い方がインターネットによって変わってきたことを書きましたが、PDAに求められるモノも変わってきていますね。よく言われるのはバッテリーの駆動時間です。通信によって電気が余計に消費されてしまうので、これは至極当然のことです。そしてもう一つ重要なモノは高速な通信環境です。たとえVGA画面が搭載されてWebページが見やすくなっても、使いやすいメールソフトが提供されても、通信速度が遅いのでは使い勝手が大きくスポイルされてしまいます。

 ではどれくらいの速度が必要なのか?

 私の環境で言うと、Zaurus SL-C860So-netBitWarp PDA(128kbps)では遅すぎだし安定性が低いけども、FOMAパケット通信(384kbps)なら実用的です。しかしFOMAパケット通信しまくった暁には、きっと恐ろしい請求書が届くのでしょう。

 その観点で考えてみると、FOMAのほかにauのWINなど高速な通信サービスの提供が増えつつあるのですが、料金プランを見ると、ケータイ本体での通信以外、つまりケータイをPDAにつないで通信する場合には定額プランの対象にならないなどの制限があるため、どうしてもPDAなどでの通信には二の足を踏んでしまいます。加えてケータイ専用のコンテンツを提供するショップや銀行も増えているので、たいがいのことはケータイだけで事足りてしまう環境ができつつあることも、PDAを使ってインターネットにアクセスするというニーズを減らしています。

 でも、やっぱりPC向け(っていうかie向け)に作られたWebページのほうが使い勝っては良いので、できればそっちを利用したいわけです。W21CAのようにPC向けWebページビューワもひとつの選択肢ですが、Webページでは入力を伴うことも多いので、Zaurussigmarion IIIのようなキーボード付きPDAに、しっかりとしたWebブラウザと長時間駆動できる電源を積み、高速なパケット通信を安価に使えるサービスを提供してもらうことが理想的なんです。

 BitWarp PDAが実用的ではないと判断した現在は、auが通信カード用に、別途通話用端末を所有している人への割引サービスを始めるそうですが、それを検討してみようかとも思っています。