CLIE終了!

 私としては意外な結果でした。私はCLIEが次のモデルチェンジでキーボード付きハンドヘルドに回帰すると、割と強く確信していたので。まぁ、名を変えてもソニーがキーボード付きのPDAを出してくれれば予想どおりなんですけどね。

 それにしてもCLIEの歴史を振り返ってみるとあまり芯の通っていなかった展開でした。最初は「SONYPalmバイス」としてデビューし、その後はPalmを主導する形で新しいOS+カスタム機能を搭載したPDAを輩出し、でもPalmOSの呪縛のおかげで思うようなことができず、最後は別にPalmOSじゃなくても良さそうなマシンで幕引きという感じでした。VZ90PalmOSじゃなかったらもっと安かったんじゃないかと思います。

 さて今後の展開は?ということで、まずは最近ソニーが特に注力していると感じる電子辞書路線があります。メモリースティック辞書を大量に発売していますから、このコンテンツが利用できるデバイスが、電子辞書専用機以外に発売されても不思議はありません。ぱっと思いつくのはPSPへの対応です。しかしPSPはキーボードが無いので、実用性あるいはビジネス用途を考えると、キーボード付きでインターネット接続可能なデバイスの登場があっても不思議は無いと思います。ソニーはおそらく、CLIEとはPalmOS搭載のPDAであると位置づけているから、CLIEの後継機はもう無いと言っているのだと思います。そういう風に理解して期待したいと思います。