PDA。

 昨年あたりからケータイをPDAとして使う頻度が増えていましたが、aucdma 1X WIN端末ことW21CAに機種変更して以来、それが顕著になりました。その理由を考えたところ、ニュースの取得方法が変わったということに行き着きました。

 ニュースと言っても色々ありますが、ここでは一般的な時事ニュース、天気予報、各種時刻表、地図などもニュースとします。今まではこれらの情報をPC上で切り出して加工し、PDAに送り込んだものを携行していたのですが、今はケータイで適時目的のコンテンツにアクセスする使い方になっています。理由は簡単で、加工や転送の手間が要らないし、常に最新のニュースを得られるからです。

 ケータイでニュースを得ようとする場合の課題は二点。一点は通信費用、もう一点はコンテンツの質(見やすさや機能)です。私の感覚で言えばついこの間まで、ケータイ向けのコンテンツはPC向けに比べて比較するまでもないほど質が低かったのですが、端末の進歩、とりわけ処理速度と画面解像度の向上により、情報表示能力だけみれば多くのPDAと同等以上の性能になり、同時にコンテンツの充実と通信料金の(実質的な)値下げにより、気軽に利用しやすいサービスへと成長しています。昨年前半までは、電車の時刻表や経路図、出かけ先の情報コンテンツなどを切り出してCLIEに放り込んでから出かけたものですが、今は行った先でケータイを使えば必要な情報のほとんどを引き出せています。

 ケータイ最大の弱点は言うまでもなく、エリア外では通信できない=ニュースを得られないことです。また、ケータイの基地局が被害を受けるような災害が発生した時には、途端に「使えない道具」に成り下がってしまうかもしれません。まぁ、そういう危機的状況下では、ラジオやテレビなどに頼るしかないでしょうね。

 じゃあPIMは?
 PIMはPCのOutlook 2003とCLIE UX50で管理しています。たまにW21CAにも同期していますが、入力は前二者がほとんどになっています。Outlook 2003を基地にしていれば各方面との同期が楽なので、堅く堅くUX50だけ使うぞ!とは決めずに使っています。

 UX50では暇つぶしとしてゲームでも遊びます。でもW21CAにも優れた暇つぶしゲームが入っているので、最近はそちらで遊ぶ時間の方が長いかもしれません。ほかにW21CAでは写真も撮ります。音楽はiPod miniです。

 というわけで、ケータイを取り巻く状況の進化と整備のおかげで、情報取得のソースが、PC向けサイトからケータイコンテンツに変わったことが、PDAの使い方の変化に大きく影響しているというお話でした。

 ついでにいうと、音楽や映像のダウンロードサービスも、日本の場合は今どこかが思い切ったサービスを開始すれば、一気に主流になれる状況だと思います。個人的にはiTunes Music Storeの国内サービス開始を本命と思っていますが、経営陣を総入れ替えしたソニーあたりが本気で取り組めば形勢は逆転し、再びウォークマンの時代が来るかもしれません。端末は多様化させ、PSPの改良版(より小さく、軽く、バッテリー駆動時間が長く、記録メディアは安くなるもの)なども含めたら面白いでしょうね。