煩悩。

 お盆と言うことでお墓参りに行きました。少し前から誰に教わるでもなく、神社やお墓を参る時には、願い事をするのではなく感謝の気持ちを表すようにしていますが、神社ではそれを通すことができるものの、先祖の墓参りでは甘えがあるのか、どうしても最後に「色々よろしくお願いします。」という言葉を念じてしまいます。そしてすぐに、「いや、そういう意味じゃなくて、色々とご迷惑お掛けしますが、これからもよろしくお願いします。」と取り繕ったり。

 今年までの三年間はお祭りに関して重責を担っていたので、それを無事やり遂げることができたのはまさに神がかり的でした。様々な困難な局面を無事乗り越えられたことは決して自分一人の力だけではなく、多くの方々のご協力と神様仏様のおかげだと心から思い感謝しています。信じた道を最大限の努力をしながら進めば、開けない道は無い。そこに元々道が無くても、作っていくことができる。ということを実感した三年間でした。こんな体験は、普通に無難な人生を送っていたらできなかったでしょう。そういう意味では、家を建て替えて地元に根ざして人生を送ろうと決意したこと自体、神様かご先祖様のお導きだったのかもしれないとも思います。

 なんだか信心深いことを書きましたが、そうはいっても自分が俗欲の人間であることには変わらないし、三年間で立派になったり偉くなったわけでもありません。しかし、一生懸命目標に向かって努力するという事の本当の意味を知ったと言うことは今後の人生の良い糧になると思います。これからも楽しく明るい目標を見つけて精一杯頑張ろうと思うのでした。