通勤通学のお供は?

 昨日の日曜日は情報処理技術者試験を受験するため、朝8時前から片道1時間弱の道のりを電車に揺られてきました。試験は午前9時間からはじまり、途中休憩が入りながら午後4時半まで掛かりました。ハッキリ言って長すぎ。試験の中身にけちは付けません。あれくらいのことを知っていてこそ"技術者"と名乗れると思います。とはいえ、現在の午前、午後Ⅰ、午後Ⅱを3段階のテストに分けて、午前(相当分)が受かったら、次回は午後Ⅰ(相当分)に進めるなどにしてくれると、働きながらでも勉強しやすいし、もう少し受験者数も増えると思った昨日の午後Ⅱ終了頃でした。

 久しぶりに日常的な公共交通機関(?)である各駅停車に乗車しました。往復のお供にはケータイの他、W-ZERO3iPod miniを連れて行きました。私と同じ受験者に限らず多くの人が電車の中ではケータイやオーディオプレーヤーで時間をやり過ごしていました。また気のせいかも知れませんが以前よりも車中で書籍を読む人が少ないように思いました。使い方としては、じっくりと他人のケータイをのぞき込んでいたわけではありませんが、操作の感じからするとメール、ニュースなどの閲覧をしているようでした。驚いたのは、行き帰りの約2時間、通話をしている人が一人もいなかったことです。高校生中心に若い人の割合が多かったですが、ローカル路線でもそのあたりのマナーコンセンサスは出来上がっているのだなぁ、と少し関心もしました。

 私はといえば行きはiPodで音楽を聴きながらうたた寝。帰りは乗車前からW-ZERO3ジャイアンツ戦の速報を凝視していました。Operaのタブ機能を使ってYahoo!とニッカンスポーツを見ていましたがニッカンの方がリアルタイム度は上でした。また裏ではQMailでメールの受信もしました。接続状況はトンネルや線路の脇が斜面の場所など以外なら、走行中も割と良好な状態でした。

 さて、今回の小旅行(?)で強く感じたのは、W-ZERO3でのWeb閲覧がケータイのそれと比べて中途半端であるということです。ケータイではそれぞれのキャリアが提供する統合サービスの上で各種のコンテンツ(路線案内・時刻表・気象情報・各種ニュース・ゲーム・音楽…)がケータイ電話の特性(画面・キー・処理能力など)に最適されて提供されています。いっぽうW-ZERO3では、PC向けに提供されているコンテンツを利用する機会がほとんどであり、そこでは通信回線速度・画面サイズ・処理能力・ブラウザの機能などの諸事情によりWebブラウズの快適度はPCよりも数段落ちてしまいます。逆に言えば今時のWebはブロードバンド回線に接続されたPCでの利用を前提にしているでしょうから、W-ZERO3でなくても、またPCであっても遅い回線だったりすると途端に使い勝手が悪くなってしまうと思います。

 そんなわけでW-ZERO3に望むのは、W-ZERO3に最適化されたWebコンテンツサービスです。それが実現できればW-ZERO3の活路は大きく開かれるでしょう。メールについてはOutlook Express派なら標準の受信トレイで事足りるでしょうし、私はQMail3のおかげで不自由はありません。加えてポインティング操作がもう少し改善されること、タッチペンにはストラップを直付けすることなどが実現されると助かります。

 今私は車通勤ですが、仮に電車通勤に切り替えたことを想像すると、おそらく今以上にケータイとメモリオーディオに依存すると思います。W-ZERO3も持ち歩くでしょうけど使い方は緊急的なものになるような気がします。