昨日の散歩。

 昨日は秋晴れの素晴らしい天気でした。そんな天気とは裏腹の少し憂鬱になる電話を待ちながら、久しぶりに会社のとなりの公園を昼食後に散歩しました。
 しばらく歩いて気が付いた変化は二点。ひとつは小川の流れが変わったこと、もうひとつは東屋が工事の柵や有刺鉄線で立ち入り禁止にされていたことです。東屋は何か事件か事故があったのかな?それで公園の管理事務所が急遽立ち入り禁止にしたようなカンジがしました。

 さて小川を上流に向かって観察していくと、途中の枝分かれを土嚢によって流れを強制しているようでした。これによって一方の下流はほとんど水流が無くなり、もう一方は以前よりも豊富な水量がありました。この小川の水源はもともと公園内にある井戸からの湧き水だったのですが、十年ほど前に枯れてしまいました。今でも水の湧き口は残っていますが、小川の中にある石のオブジェと化しています。おそらく周辺の開発工事によって地下水脈の流れが変わってしまったのでしょう。

 話が逸れましたが、水量の豊富な流れを辿っていくと、以前にも増して巻き貝(多分カワニナ)が多く生息していて、川エビ(スジエビかなぁ?)も多く見られました。この小川にはクレソンも群生していて、意外と綺麗な水だということが分かります。もっとも、今では上流にあるホタルの養殖場からの捨て水がこの小川の水源なので、水が綺麗なのは当たり前かも知れません。

 小川の源流(?)はちょっとした滝になっていて、ここから流れが二股に分かれています。今さかのぼってきた流れは滝に向かって右側でしたので、今度は左の流れに沿って下ってみます。こちらの流れはさっきに比べると貝やエビの姿が少ないです。特に珍しいものも見つけられないまま、流れの先にある大池に辿り着きました。大池にはたくさんの錦鯉やカメがいるのですが、驚いたことに私の気配を察知して岸に寄ってきました。鯉だけではなくカメもです。カメも餌付けされていたか!でも餌はないんだよ、すまんなぁ…と思いつつ岸辺を逃げるように早足で通り過ぎました。途中、ツクツクボウシが木の幹の目線の高さに留まっていたので、ケータイのカメラのマクロモードで撮影してみました。

 

 ところで結局、昼休みの間にはちょっと憂鬱な電話は掛かってきませんでした。