実用ライン。

 いわゆるモバイルマシンはiPhone 3GS 32GBしか使っていない。
コレ一台で十分にコトが足りてしまっている。

 それには色々な要素があるが、やはり、機能とハードウェアスペック(速さ)とサイズと重さのバランスが重要だと思う。

 たとえばiPhone 3GSに搭載されているOS 3.0をiPod Touchにインストールしてみたものの、iPod Touchのハードウェアスペックでは、操作の各所でストレスを感じてしまう。
OS 3.0は最新のiPhoneでこそ力を発揮する。

 それからiPhoneはワイシャツの胸ポケットに無理なく収納できて持ち歩ける。
iPhoneがいくら高性能でも、ワイシャツの胸ポケットに入らなかったらどうか?
おそらく頑丈なケースに収納して鞄に入れて持ち歩くことになるから、日常で使う場面が一気に減ってしまうだろう。
これはEM・ONEで実証(体験)済みである。
EM・ONEは結構な高性能だしネット通信速度も速い。動作はややもっさりするが、実用上はさほど気にならない。
それなのに常用できなかったのは、そのサイズと重さにあった。
感覚的にはゲーム機のPSPとDSの中間くらいの大きさで、このサイズをワイシャツの胸ポケットに入れて歩くことはできなかった。したがって移動中はケータイの利用頻度が高かった。

 今では通話とケータイメール以外の全てをiPhoneで使っているので、ケータイのパケット料は月に2〜3百円であり、ダブル定額を解約しようかと思っている。

 すでに書いてきたが、iPhone 3GSは実用的な道具としてのライン、実用ラインをようやく超えた。逆に言えば今後のiPhoneは機能および性能が過多になっていくと予想される。
 パソコンが既に過多のストリームに入っている。
Windows Vistaが浸透しなかったのはVistaにも問題が大いにあったが、多くのPCユーザーにとって、道具としてはWindows XPで足りてしまったことが原因だと思う。
実際、XPで全く困らないし、Vistaにしか搭載されていない起動で必要不可欠と思うものは一つもない。
Windows 7Vistaとの比較において良い出来だと思うので、新しいPCを買うならWindows 7搭載機を選ぶだろうけど、Windows 7を使うために新しいPCを買うとは思わない。
新しいPCを買う動機にまではWindows 7は至っていない。
むしろ、どうせ新しいPCを買うならMacが欲しいと思う。
理由はiPhone向けアプリがMac OSでしか開発できないからである。

 話がそれてしまったが、iPhone。これはフツーに使う道具として大変優れていますよ。