一瞬の涙。

 卒園式の最中、その後の記念撮影、最後の教室での挨拶と、娘は泣くどころか笑みが満ちていました。先生方や保護者とは感慨が違って、むしろ小学校に上がることへの希望の方が大きい様子がうかがえました。でも、最後に、いつもお帰りに時に歌っている歌を歌った時のこと。「せーんせい、さーよなら、またまた明日」という歌詞がありますが、もう明日は会えないことを思い、みんなその部分は歌声が萎むようでした。そして歌い終わった瞬間、一瞬娘が両手で目を覆い、涙を拭う仕草を見せました。すぐにまた周りの友達と笑顔で話し始めましたが、きっと胸にこみ上げるモノがあったのでしょう。