歴史教科書。

 中国や韓国からは、日本が歴史を歪曲する教科書を認定したと非難され、対する日本の政治家は、今まで外国に気を遣って記述していたのを正しく是正しただけだとしている、新しい教科書の問題ですが、正しいというなら、それを今まで何の主張や広報活動をしてこなかった日本政府に非があると思います。また、中国で起こっている反日行動の原因は中国政府による愛国教育にある、と国内外に強くアピールすべきです。それができないということは信念に欠けるか、何らかの後ろめたさがあるからでしょう。首相、官房長官外務大臣あたりは、日本政府を代表する意見、見解をもっとわかりやすく説明して欲しいですね。こういう場面になると小泉首相でさえ「まぁ、まぁ」的な物言いになってしまうのは歯がゆいです。

 またそれを取り上げるマスコミもどうかと思います。最近のニュースを見ると、中国や韓国の全土において国民全員参加規模の反日行動が四六時中起こっているかのような印象を受けますが、本当はどうなのか? 変な比較ですが、実際にはローマ法王の弔問に訪れる人の方が多いかもしれないのに。マスコミには反日行動のような象徴的なイベントだけでなく、様々な立場の多くの意見を取材して紹介して欲しいと思います。もちろん、国内外問わずに。そうすることで、客観的に日本人が日本を評価する材料が得られると思います。