凹んだ…。

 先週の木曜日のこと、次男が通う中学校で、進路説明会での講師を依頼され、その本番をこなしてきました。

 趣旨は、先輩として現在の職業の紹介、中学生の時の進路選択、今の在校生へのアドバイス、というものでした。

 ところが私の職業であるシステムエンジニアというのは、定義が定まっていない広範囲な職業だし、そうかといって現在の具体的な業務を説明したところで講演の趣旨とずれてしまうのではないか、という危惧を持っていました。

 講演の傍聴者は3年生生徒全員と保護者、それから2年生以下の希望者でした。

 会場である体育館に入ってみると、生徒と保護者は隣り合った席に対で着席していました。

 この様子を見て、これなら居眠りをする生徒はいても、生徒同士でガヤガヤすることはないな、と思ったので、多少は保護者向けの内容に重きを置いてもしようと判断しました。

 今回は最初から、会場の様子を見ながら話す内容を調整しようと思っていたので、本番ではZaurus SL-C1000のWZNotesでトピックごとにまとめておいた講演原稿を確認しながら進めました。

 講演はつつがなく進行して予定通り終わりました。

 退場する際には、先生や保護者の方からねぎらいの言葉も頂きました。

 その後、校長室に行って校長からお礼の言葉など頂戴して帰路についたのですが、なにかもやもやする、すっきりしない、そんな感覚に包まれていました。

 時間は午後3時前でしたが、ビールを一気に飲み干したい気持ちでした。

 でもまだ車を運転するかもしれなかったので缶コーヒーの一気飲みで我慢しました。

 少し間を置いてモヤモヤ感を分析してみました。

 要は今回の講演において、話す内容を絞りきれなかったことに自分自身で納得がいかなかったようです。

 「ようです」なんて人ごとのようですが、自分がそんなことで凹むとは思っていなかったので、驚きもありました。

 自分のタイプとしては「念力の人」だと思っているので、自分の中で筋が通り、目的がハッキリしている場合は、ほぼ間違いなく目標を達成するし、結果に対する他人の評価は二の次(当然、関わる人のことも考えて計画、行動はしていますが)と思っているので、事を終えた後に後悔することはほとんどありません。

 ところが今回は女房が中学の後援会担当で、「他に誰もいなかったら頼むね」なんて言われて「いなかったらな」という受け方をしたこともあり、準備も中途半端で話題も絞り込めなかったという、一連のプロセスに対して自分が能動的に動かなかったことを後悔したのだと思います。

 今回については思い出すとまだ若干凹みますが、金輪際、このような依頼は受けない!というのではなく、もしまた依頼があれば、その時はもっと用意周到に準備をして望もうと、そういう気持ちの整理ができたので、ここにも書いてみた次第です。