平日の結婚式。

 昨日はいつもお世話になっている床屋の店長(相当年下)の披露宴に参加しました。

 平日ということで式・披露宴ともに1組だけだった模様。

 だから落ち着いているというよりは、ホテル従業員の動きは緩慢であり、仕切りも甘いものでした。

 披露宴自体は4時間の長丁場。最後のコーヒーが出たあとも、そこから1時間はやってました。

 途中で美空ひばりの化身が登場するサプライズ演出もありましたが、音響のせいなのか話し方が悪いのか司会の言葉が全く耳に入ってこない状況もあり、全体としてはまったりと抑揚の少ない進行で幾分ぐったりしました。

 それから演出面では、新婦のお色直しなどで実父が介添えすることは普通かもしれませんが、両親のケーキ入刀とか、その他とにかく両親の登場機会が多い印象でした。


 ところで、主役である新郎新婦にとっては一世一代の晴れ舞台で気合い入りまくり。

 披露宴開始早々から涙ぐみ、最後まで泣き続けていた印象でした。

 私は新郎と親交があって新婦とは初対面でしたが、ご両親とお話をさせて頂き、また、これまでの二人のエピソードを聞いて、新郎の素直でまっすぐな人間性がどうやって育まれたのかわかった気がしました。


 そしてどうして晴れ舞台で泣くのか?と考えた時に、その場の感動ということもあるでしょうが、結婚式というのは何かに対して別れを告げる儀式だからだと思いました。

 別に誰かと別れるのではありませんが、今までの自分から見た両親を中心とした家族から、自分たちを中心とした家族への切り替えにおいて、今までの立場に別れを告げるその時に、今までのことを思い出して涙が出てくるのだなぁと思いました。

 新郎も新婦もそこまでは考えていないと思いますが、無意識のうちにしっかりとピリオド(区切り)を打ったのでしょう。

 イベントとしてはぐったりしましたが、出席して良かった結婚式でした。